僕・・・女性用風俗でバイトしてまして・・・。最終話|五味滓太郎

僕・・・女性用風俗でバイトしてまして・・・。最終話の見どころ

大学進学の資金を稼ぐために、主人公・武久（むく）が秘密裏に始めたのは“女性向け風俗”のバイト。普段は普通の大学生でありながら、裏では女性客に求められるまま奉仕するという二重生活を送っていました。

シリーズを通じて彼の葛藤や快楽、そしてバイト仲間や客との関係性が描かれてきましたが、本作はいよいよ最終話。フルカラー40ページに加え、予告編漫画の絵コンテ10ページが収録された、集大成的な仕上がりとなっています。

喫茶店でアルバイトしていると周囲には嘘をつきながら、実際には“女性専用の風俗店”で働いていた武久。女性たちを相手に、若い肉体を武器にサービスを続けてきました。

しかしある日、まさかの人物――自分の担任教師が客として現れたことで、状況は一変。秘密のアルバイトは次第に周囲へと漏れ出し、隠し続けてきた日常と裏の顔の境界が崩れていきます。

“バレてはいけない”というスリルの中で、武久は最後にどんな決断をするのか。快楽と責任の狭間で揺れる姿が丁寧に描かれています。

本作の見どころは、単なるエロス描写にとどまらない心理的緊張感と人間模様です。

フルカラーの美麗イラストで表現される濃厚シーンはもちろん、最終話ならではのドラマ性も光ります。

『僕・・・女性用風俗でバイトしてまして・・・。最終話』は、これまで積み上げてきた物語に一つの区切りを与える作品です。単純なエロ漫画として楽しめるだけでなく、「秘密を抱えた青年の心理」「背徳感のスリル」など、多層的な魅力を備えています。

大学生×風俗バイトという刺激的な題材を、ここまでストーリー性を持たせて描き切ったのは本作ならでは。シリーズを追ってきた読者にとっては必読の結末ですし、最終話から読んでも十分に楽しめる構成となっています。

女子校生ジャンルの同人誌を中心に追いかけているライター。
「制服×学園」という舞台設定の中で描かれる、初恋の甘酸っぱさや背徳的なエロスに強く惹かれています。
実際に作品を読み込み、**「本当に抜けるのか？」**という視点でレビュー記事を執筆中。