陰キャのくせになまいきだ。総集編の見どころ

陰キャのくせになまいきだ。総集編【同人誌レビュー】

『陰キャのくせになまいきだ。総集編』は、シリーズ1〜3作に加え、新規描き下ろし 「〜after story〜」 を収録した豪華総集編。
収録内容は以下の通りで、合計 236ページ の大ボリュームです。

作者が同人作家として駆け出しの頃から描き続けてきたシリーズの総集編であり、物語の流れはもちろん、絵柄や演出の成長を一冊で楽しめる点も大きな魅力です。

主人公は、頭脳明晰で容姿端麗、全国屈指の進学校に通う「月島楓」。
なんでもそつなくこなす天才肌の彼ですが、超難関校ゆえに周囲はガリ勉やオタクばかり。不真面目な性格の楓は孤立気味で、日常に退屈していました。

そんなある日、彼はクラスの女子達の会話を耳にします。
その輪にうまく入れず、地味で暗い雰囲気をまとった巨乳の少女「秋名優子」の存在に気づく楓。

「こいつ、メガネ外したら…」

そう興味を抱いた矢先、女子達の会話で優子が放った一言に楓のプライドは刺激されます。

「わたしは…月島君には興味ないかな」
「……あ？」
「陰キャのくせになまいきだ！！」

ここから楓と優子を中心に繰り広げられる学園恋愛劇が幕を開けます。シリーズを追うごとにヒロインは増え、物語はより華やかに、そして過激に展開していきます。

メガネを外すと一変するヒロインの魅力。大人しいキャラが本性をさらけ出す瞬間に、強烈なギャップ萌えを感じられます。

ただのイケメンではなく、天才肌ゆえの余裕と傲慢さが物語を引き締めます。読者にとっては「嫌な奴なのに憎めない」絶妙なキャラクター性。

第1作から「3」までを通して読むことで、キャラの変化だけでなく作者の画力・演出力の進化も楽しめます。同人誌ファンにとっては貴重な成長記録。

新規描き下ろしの 〜after story〜 では、ヒロイン4人全員が登場する“ハーレム展開”が楽しめます。Hシーン多めの構成で、シリーズファンにとってご褒美的な内容。

『陰キャのくせになまいきだ。総集編』は、シリーズを一気に読めるファン必携の一冊。
陰キャで地味な女子と完璧超人の主人公が織りなすギャップ恋愛劇は、ストーリー性とエロスを両立させ、ページをめくる手が止まりません。

新規読者にとっては「まずこの総集編から入る」のが最適解であり、既読者にとっても after story でシリーズの余韻を堪能できる充実の内容。
236ページという圧倒的ボリュームで、学園NTR系・ハーレム系を好む方には特におすすめの作品です。

女子校生ジャンルの同人誌を中心に追いかけているライター。
「制服×学園」という舞台設定の中で描かれる、初恋の甘酸っぱさや背徳的なエロスに強く惹かれています。
実際に作品を読み込み、**「本当に抜けるのか？」**という視点でレビュー記事を執筆中。