FREE RIMJOBS2の見どころ

【レビュー】『FREE RIMJOBS2』―フェチに特化した短編同人作品

同人誌の世界では、作家のこだわりが一つのテーマに凝縮されることがあります。
今回ご紹介する 『FREE RIMJOBS2』 はまさにその代表例。
とにかくシンプルで、そして徹底して「あるフェチ」を描いた短編コミックです。

前作に続く第2弾であり、シリーズを追っている人にはおなじみのテーマ。
一方で短編なので、初めて読む方でも気軽に楽しめます。

この作品の最大の特徴は、「テーマを外さない」という潔さ。
他の展開やジャンル要素に寄り道せず、ただひたすらに一つのフェチを描き続けています。

一般的な恋愛ストーリーやラブコメ的展開はなく、徹底してニッチな層を狙った構成。
だからこそ「こういう作品を求めていた！」という読者に強烈に刺さります。

本文28ページというボリュームは、サクッと読める長さ。
濃密ながらも短編ならではのテンポ感で、一気に読み進められます。

『FREE RIMJOBS2』は、「フェチに特化した同人誌はここまで尖れる」というお手本のような一冊です。
テーマを絞り切った潔さと、それを貫く描写が、一般作では味わえない独自の魅力を放っています。

万人向けではありませんが、特定の嗜好を持つ読者にとっては「刺さりすぎる」ほどの作品といえるでしょう。

女子校生ジャンルの同人誌を中心に追いかけているライター。
「制服×学園」という舞台設定の中で描かれる、初恋の甘酸っぱさや背徳的なエロスに強く惹かれています。
実際に作品を読み込み、**「本当に抜けるのか？」**という視点でレビュー記事を執筆中。